駿府教会独立100周年を迎えて

 駿府教会は今年「教会独立100周年」を迎えました。そこで少しずつ、駿府教会の歴史を振り返っていきます。

まず日本にキリスト教が伝わったのは、1549年のフランシスコ・ザビエル来日に遡ります。しかし度重なる迫害や1612年のキリスト教禁止令などにより、日本におけるキリスト教伝道は長い雌伏の時代を過ごすのでした。

ザビエル来日からおよそ300年以上経過した1859年、鎖国が解かれ、函館や長崎、横浜といった開港地に多くの宣教師が来日します。しかし禁教下だったため、その活動は限定的でした。キリスト教禁令の高札が撤廃されるのは1873年2月24日のことです。ちなみに1871年、禁教下の静岡でE.W.クラークがプロテスタント伝道を開始しています。1872年3月10日、日本最初のプロテスタント教会である「日本基督公会」が設立されました。この教会は特定の教派には属さないと教会規約で謳っています。しかし諸教派が続々移入してきたことを受け、1877年、改革長老派の教会と合同して「日本基督一致教会」が設立されました。そして1890年、日本基督教会(今で言う「旧日基」)が成立しました。駿府教会はこの「旧日基」に連なる一個の教会として、1925年に独立したのです。それをわたしたちは「教会独立」として記念しています。

といったことを『駿府教会史2020』を底本にして、ぼちぼちとではありますが、振り返っていきます。多少マニアックなところもあるのですが、もし良かったらお付き合いください。